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Web制作・アプリ開発におけるモックアップとは｜メリットや作成方法を詳しく解説
目次
Web制作やアプリ開発におけるモックアップとは、プロダクトのデザインやレイアウトなどを視覚的に共有、検証するものです。モックアップを作成することで、チームメンバーやクライアントに完成品のイメージを伝えやすくなったり、修正や改善がスムーズに行えるようになったりします。この記事では、モックアップのメリットや作成方法について詳しく解説します。
モックアップとは
モックアップ（mockup）とは、実物とそっくりに作られた模型のこと。Web制作やアプリ開発においては、完成品のイメージを共有、検証するために作成するものを指します。機能やアニメーションなどは実装されておらず、実際に操作することはできません。
プロトタイプ・ワイヤーフレームとの違い
プロトタイプやワイヤーフレームも、モックアップと同じくWebやアプリの試作品を意味する言葉です。しかし、それぞれで作成する目的や構成する要素は異なります。
ワイヤーフレームは、画面の構造を簡易的に示したものです。情報設計の検証に用いるため、記載するのはコンテンツやボタンの位置のみ。モックアップとの違いは、デザインや色彩などの細かい要素を省略している点です。
プロトタイプは、実際に動作する試作品のことです。モックアップで表現したデザイン、レイアウトに加えて機能やアニメーションも実装されており、ユーザーが操作できるようになっています。そのため、ユーザーテストに活用したり、本番環境での開発前の最終確認に用いられたりします。
モックアップを作成するメリット
モックアップを作成するメリットは、デザインやレイアウトを確認できることだけではありません。ここからは、Web制作やアプリ開発におけるモックアップのメリットを2つ紹介します。
クライアントやユーザーの意見を早期に反映できる
モックアップを作成するメリットの一つは、クライアントやユーザーの意見を早期に反映できることです。
モックアップを作成、共有することで、デザインや機能に関するクライアントやユーザーのフィードバックをプロジェクトの初期段階から受け取れます。これにより、問題や要望が早期に浮かび上がり、改善がスムーズに行えるため、最終的な成果物に対するクライアントやユーザーの満足度を高めることができるでしょう。
Webサイトやアプリは、開発が進行すればするほど修正にかかるコストや時間が増加してしまう傾向があります。そのため、モックアップを活用することで、修正や変更に伴うリスク、コストを最小限に抑えつつ、プロジェクトの要件をより正確に満たすことができるのです。
完成品のイメージを関係者間で共有できる
完成品のイメージを関係者間で共有できることも、モックアップを作成するメリットです。
Web制作やアプリ開発のプロジェクトでは、デザイナー、開発者、クライアントなど、異なる役割を持つ関係者が協力して作業を進めます。しかし、アイデアやコンセプトを言葉だけで説明することは難しく、誤解やコミュニケーションの不足が生じることがあります。
しかし、モックアップを使用することで、デザインの外観やユーザーインターフェースの機能が視覚的に表現され、関係者間で明確なイメージが共有されます。これにより、設計の方向性や要件についての議論が円滑に進み、意見の不一致や誤解を最小限に抑えることができるでしょう。
モックアップの作成方法
ここからは、モックアップの作成方法を3ステップで解説します。
ワイヤーフレームを作成する
モックアップの作成において、最初に行うステップはワイヤーフレームの作成です。ワイヤーフレームは、Webサイトやアプリの画面の構造を示す設計図のようなもの。ワイヤーフレームを作成することで、コンテンツやボタンの配置が明確になり、プロダクトの方向性も定まります。ワイヤーフレームは、ツールを使用してデジタルで作成するほか、手書きで作成する場合もあります。
素材を準備する
ワイヤーフレームが完成したら、次に必要な素材を準備します。ここで言う素材とは、テキストコンテンツ、画像、アイコン、ボタンなどを指します。
デザインに必要な素材を収集し、適宜画像を編集したり、アイコンをデザインしたりします。品質が高い素材を適切なフォーマットで用意しておくことで、モックアップの完成度を高められます。
ワイヤーフレームに沿って素材をはめ込む
最後に、ワイヤーフレームに基づいて準備した素材を配置していきます。テキストを配置し、画像を挿入し、ボタンやリンクを配置して、実際のWebサイトやアプリでどのような見え方をするか確認します。このとき、デザイナーと開発者が密に協力し、デザインの詳細を調整することが大切です。
モックアップの作成ツール
モックアップを作成するときは、以下のツールを使用するのがおすすめです。モックアップだけでなくプロトタイプの作成に対応しているツールも多いため、後の開発もスムーズに進められるでしょう。
Cacoo
Cacooは、オンラインで簡単にモックアップを作成できるツールです。ドラッグアンドドロップで画面を配置したり、テンプレートやアイコンを利用したりできます。また、リアルタイムに共同編集やコメントができるため、チームメンバーやクライアントとのコラボレーションにも便利です。
STUDIO
STUDIOは、Webサイトやランディングページのモックアップを作成できるツールです。コーディングが不要で、直感的にデザインやレイアウトを調整できます。また、作成したモックアップはそのまま公開することができるため、素早くWebサイトを制作したいときにもおすすめです。
InVision
InVisionは、Webサイトやアプリのモックアップを作成できるツールです。PhotoshopやSketchなどのデザインソフトと連携して、画像をインポートしたり、アニメーションや遷移を設定したりできます。また、ユーザー登録をしなくてもコメント機能が利用できるため、クライアントとのコミュニケーションも円滑に行えます。
モックアップを活用して、品質の高いプロダクトを開発しよう
モックアップは、プロダクトのデザインやレイアウトを確認するために、Web制作やアプリ開発の初期段階で作成する試作品です。モックアップを作成することで、クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションがスムーズになり、開発工程の効率化や品質向上につながります。モックアップを活用して、ユーザーのニーズに応える、品質の高いプロダクトを開発しましょう。
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